表情分析AIで、
リモートワーカーの
メンタルヘルスを守る。
リモートワークで使用するPC搭載カメラやWebカメラによる表情分析を通じて、リモートワーカーの日々の感情推移を客観的に把握していきます。
加えて、メンタルヘルスケアテストを定期的に実施することで、自身のコンディションを的確に把握できるようになります。


テレワークのほうが従業員のメンタルケアが
難しいと思いますか?


株式会社月刊総務
https://www.g-soumu.com/articles/linkage-2020-09-mentalheaithquestionnaire
リモートワーカーの
メンタルヘルスケアに
課題を
感じている企業は
73.3%
COVID-19の感染拡大の影響で、全世界でうつ病・うつ状態の患者数は倍増傾向にあり、メンタルヘルスケアは喫緊の課題に。
また近年浸透したリモートワーク環境において、従業員のメンタルヘルスケアは未だ整備されておらず、課題を感じている企業は73.3%にものぼっています。
OECD各国でのコロナ前後での
うつ病・うつ状態の全国推計値


Tackling the mental health impact of the COVID-19 crisis: An
integrated,
whole-of-society response
https://www.oecd.org/coronavirus/policy-responses/tackling-the-mental-health-impact-of-the-covid-19-crisis-an-integrated-whole-of-society-response-0ccafa0b/

リモートワーク中の
表情から
メンタルヘルスの
状態を可視化し、
コンディションを把握する
リモートワーク中に向き合っているPCのWebカメラを利用した表情分析を通じて、日々の感情推移を客観的に把握することに加え、メンタルヘルスケアテストを定期的に実施することで、自身のコンディションを的確に把握できるようになります。
01
表情データの取得に加えて、
主観気分、抑うつテストを実施
表情データは、face.api※を用いて1秒に1度計測。「エクマン理論※」に基づく基本6感情を取得します。
主観気分の自己評価を定期的に実施するとともに、抑うつテストはPHQ-9※を用いて、
表情と主観気分、抑うつの相関関係を明らかにしていきます。
※face.api:Microsoft Azureが提供している顔認識ソフトウェアの名称。
※エクマン理論:心理学者ポール・エクマンが提唱した理論。「怒り」「嫌悪」「恐れ」「喜び」「悲しみ」「驚き」の6表情は人類に普遍的な特徴であり、生物学的基盤を持つと結論付けた。
※PHQ-9(Patient Health Questionnaire-9):9項目の自己記入式抑うつ評価尺度。うつ病の重症度を評価することができる。



02
感情の推移を客観的に把握できる
あなただけの詳細レポート
感情の推移を時間帯や曜日で比較することができ、計測を重ねるほど自身の感情の変化の傾向を精度高く把握することができます。

03
数値化した表情データのみを活用し プライバシー管理も徹底
「INNER FACE」では、映像データは一切取得・保存せず、デスクトップ上で数値化された表情データを利用して分析するため、映像データの漏洩などプライバシーに関する問題は一切のリスクなくご利用いただけます。


産学共同で世界初※となる
「リモートワーカーの表情と
メンタルヘルスの相関性を
観測する」
研究を開始
※研究論文検索ツールを用いて「depression」「face」 「expression」の検索ワードにて2023年1月6日時点 当社含む研究チーム調べ
本プロジェクトは「表情分析AIで、リモートワーカーのメンタルヘルスを守る。」ことを目的として
一般社団法人ウェルネス評価研究開発機構・福島学院大学・早稲田大学の心理学・人間科学の
専門家と産学共同研究の上、開発を進めています。
表情と気分、抑うつ症状の相関は世界的にも研究が進められていない領域でしたが、「INNER
FACE」を利用した実証実験により、今後データの蓄積と研究が進むことによって表情分析からメンタルヘルスケア異常の予測、診断の補助など可能性が広がっています。
研究協力

福島学院大学 福祉学部 福祉心理学科
河村 麻果
本研究を行うことで、リモートワーカーの作業中の表情と抑うつ症状の関連についての情報を得ることができます。このような研究成果を蓄積することで、今後は勤務中の表情からうつ病発症のリスクを検出することや、従業員のうつ病予防として早期のアプローチ(例えば、早めに産業医に相談したり、カウンセラーとの面談を導入する等)を行うなど、従業員へのケアへの活用も期待できます。また、従業員が自身のメンタルヘルスについて、表情からセルフモニタリングを行うこともできるようになります。うつ病発症を予防することが可能となれば、メンタルヘルスの問題による休職や退職などを防ぐことができるようになると考えられます。

一般社団法人
ウェルネス評価研究開発機構
竹林 由武
本研究は、リモートワーカーなど、室内でPC作業をされる方の表情から感情をリアルタイムで検知・分類するウェブアプリケーションを活用し、検知された感情とメンタルヘルス指標との関連を探求するチャレンジングな研究です。本研究の感情検知技術が抑うつ等のメンタルヘルス指標を適切に予測することが示されれば、企業等の従業員のメンタルヘルスを効率よく把握する仕組みに応用していけるものへと発展する可能性があります。精緻な検証を共同して進めていけたらと思います。

一般社団法人
ウェルネス評価研究開発機構 代表理事
村中 誠司
コロナ事態を受け、遠隔で作業をすることになり、スクリーンタイム(=画面を眺める時間)が増えた方が多くいらっしゃると思います。オフィスでの勤務であれば、同僚のちょっとした変化から気持ちのゆらぎを捉えられますが、遠隔でのやりとりの場合は情報が限られてしまうためそうはいきません。そのため、メンタルヘルス不調の兆候が見逃される可能性があります。そこで本研究では、表情解析技術の力を借りて表情の微細な変化を捉え、メンタルヘルス管理を自動化を試みます。これが実現すれば、メンタルヘルス不調の兆候が通知され、精神的な健康習慣を見直すきっかけとなることが期待できます。

早稲田大学
人間総合研究センター招聘研究員
菅原 徹
私たちは日常生活で心の窓、心の情報掲示板である顔をたくさん目にしています。顔を見てはいますが、研究者のように分析的に「観る(みる)」ことまでしている方は少ないでしょう。さらに、カウンセラーや医師のように顔を「看る・診る(みる)」には知識と経験が必要となります。職場で心身の調子が悪い時に、「だいじょうぶ?」と察してくれる専門家が側にいるのは理想的ですが、働く環境の多様性から難しいのが現状です。そこで、顔に表れる感情癖やストレスをいち早く検知し、科学的で優しい「みる目」をINNERFACEが提供してくれる。働く一人一人が自覚のなかった心の窓を意識化し、自己管理、未病へとつなげる感性テクノロジーに期待しています。